ジュネーヴ・ジュラめぐり

ジュネーヴ郊外でジュラ山脈沿いにある隠れた名所を紹介します。ただし、いずれも車なしでは行くことができません。


エクリュース(水門)要塞 Fort de l'Ecluse

西進するローヌ河がジュラ山脈を切り開くところはジュネーヴ市街から西に20キロ強。ここはローマ時代からヘルベティア(スイス)とガリア(フランス)を結ぶ交通の要衝でした。ジュネーヴ自体、ローマ時代に築かれたゲナーウァ [Genava]という街で、現在のラグランジュ公園などに遺跡が残っています。さて、切り通しには中世に要塞が築かれ、地元 Gex や Savoie(サヴォワ)、更にはベルン、ウィーンなどの間でこの要塞を巡って戦いがあったそうです。18世紀にはルイ14世?やナポレオンもここを掌握した権力者として名前が出てきます。4階建ての下層部分と、増築された上層部分は、岩山を穿って作られた 1165段の階段で結ばれている。眼下絶壁の谷に乳白色に濁ったローヌ河とフランス新幹線TGVも通る鉄道橋、また遠くジュネーヴとそれを囲むサレーヴなどの低い山々が望め、絶景。次項 L'eaz(レアス)村の断崖もすぐ近くに見える。
サンジェニ St.-Genis-Pouillyやジュネーヴからリヨン方面に向かい、ジュラ山脈に穿たれたトンネルの出口すぐを左折。一般公開は夏のみ。他の季節は団体予約が必要。問い合わせ Ain(アン)県 L'eaz 村役場。Tel: France, 04.50.59.68.45 FAX: France, 04.50.56.73.18

レアス村の断崖 L'eaz

エクリュース要塞を更に越えてリヨン方面に車で10分ほど曲がり道を進んで行くと左折車線が現れるのでそこでためらわずに曲がる。車1台がようやく通れるような小道を入っていくとそこが L'eaz 村( ' はアポストロフィーではなくて、'e で e accent ag^ue つまりeアクサンテギュを表しているつもり)。村役場を抜けて少し行き、奥を左に曲がるとフェンスの門が開いていて、丘に通じている。立ち入り禁止の標識を無視して、ただしこれより先は各自の責任で丘を登ると、丘の頂上にマリア像が立っていて、その先は50メートルの断崖絶壁になっている。ここで地元のロッククライマーが練習しているのを見たこともある。下にはローヌ河が流れ、ジュラ山脈の切り通し、エクルース要塞などが一望できるお薦めポイント。

クロゼ Crozet
ジュラの谷にあるスキー場へ行くためのリフト telecabine 乗り場があり、その麓駅までは車で行ける。サンジェニ St.-Genis-Pouilly から割とすぐで、気軽に行けて景色が楽しめる

ベレガード Bellegarde
ジュネーヴを出たフランス新幹線TGVは始めに初めにこの街に止まる。レアス村からリヨン方面に車で30分ほどだったか行ったところにある。人口1万弱、ここで折れて北進するとジュラの谷へ繋がる道に入ることができる。

ミジュー渓谷とジュー谷 Combe de Mijoux, Vall'ee de Joux
ジュラ山脈の間にある谷。ジュラの内側斜面はスキー場にもなっている。川が流れ、渓谷を成す。しばらく谷に沿って北東進するとやがて谷は開け、青く美しいジュー湖 Lac de Joux のほとりの平原で牛が草を食む光景に出会える。更に進み、途中で南下すれば Lausanne ローザンヌに至る。

サンジェニ=プイイ St.-Genis-Pouilly
CERNに一番近いフランスの町。いや、町というよりは集落という程度の規模。ピザレストランや小さめのスーパーもある。

トワリー Thoiry
町自体はたいしたことない。ミグロ Migros のスーパーマーケットも入ったショッピングセンター Val-Thoiry があって、安いフランス側で買い物をするには便利。本数が少ない(1〜2時間に1本)が、CERNからバスで行くことも不可能ではない。Y線に乗って終点。CERNのバス停は9番のとは別で、メイン道路沿いにある。

フェルネー=ヴォルテール Ferney-Voltaire
ジュネーヴ=コアントラン国際空港はフランス航空の国内線とみなされているが、事実空港から隣接するフランス側に出ることもできる。それがこの町。かの作家・思想家ヴォルテールはジュネーヴに滞在し、その後この町フェルネーが気に入って終の住処とした。今は彼の名を冠するこの町の中心広場に銅像が佇む。土曜日に立つ市は有名。本数は少ない(1〜2時間に1本)が、ジュネーヴからバスで行くことも可能。F線

ジェックス Gex
フランス Ain(アン)県の中で、ジュラ山脈のジュネーヴ側の麓の Gex 地域のなかでは最も大きい町。人口5千人弱。この町からジュラに登るくねくね道があり、ずーっと行くと Col de la Faucille(フォシユ峠、または半月鎌峠)を越えてミジュー渓谷に出られる。


 地図はこちら。


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書籍紹介: スイス四季暦(春夏編・秋冬編)東京書籍、松永尚三/さかもとふさ
     ミシュラン・グリーンガイド「スイス」日本語版、実業之日本社



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