規則に対する考え方の国民性

 ヨーロッパは、国によって国民性がいろいろ違って、それがまた風刺やジョークのネタになる。法律や条令などの規則に対する考え方の違いをちょっと皮肉っぽく端的に表した表現をここに紹介します。

フランスでは、規則で明文化されて禁止されていること以外は原則として許可されていると考えていい。

ドイツでは、規則で許可されていること以外は原則として禁止である。

イタリアでは、規則で禁止されていても、やって構わないことがままある。

旧ソ連では、たとえ規則で許可されていても、実際にはありとあらゆることが禁止されていた。

そして、スイスでは、規則で禁止されていること以外はすべて国民の義務である。

In France, everything is allowed which is not explicitly forbidden by the law,
while in Germany, everything is forbidden if it's not explicitly allowed by the law.
In Italy, sometimes you are allowed to do things which is explicitly forbidden by the law,
but in the former Soviet Union, everything was forbidden even if it was explicitly allowed by the law,
and in Switzerland you are obliged to do everything which is not explicitly forbidden by the law.

というのである。最後のは分かり難いかも知れないが、つまり、スイスでは、国民に選択の自由はないのであって、日常生活に関することまで事細かに法律なり条例なりで国民の義務が書かれてあるのだそう。

 文化の違いというか、国民性の違いって、おもしろいですね。


関連文書理想的なヨーロッパ人とは
      ビールに蠅が入っていたときの反応に見る国民性
      スイス紀行



鳥居のホームページに戻る