東京大学白ばら会合唱団の鳥居

(1997年執筆)

 歌が好きな私はここで既に8年を過ごした。とてもアットホームで居心地のいいところ。思い出は数知れない。

 入団は89年(平成元年)、幹部の時にはコンマスとベースのパトリを兼任しました。そのときはクマさんが暴れた 5.26 事件など色々なことがあった年で、第32回定演は新宿文化センターでした。"Te Deum" (Verdi)、グループ分けをした「古詩による5つの歌」(Paul Hindemith)、糀場先生の「夜噺」、初めて二重合唱に取り組んだ "Mass in G minor" (R. Vaughn Williams) と、いずれも思い出によみがえります。ステージに載った人数もあの時が最高で、150人を少し欠く数でした。

 私が過ごした時期はクマさんの白ばらの音楽史の中ではちょうど「第三期」と呼ばれる時期に当たっている。「第三期」については、96年に発刊された記念の五十周年誌に私が投稿した文章を読んでいただきたい。

 また、第36回定期演奏会(1995年)で演奏した B. Britten 作曲 "A Boy Was Born" の演奏会後の感想文はこちら

 ところで白ばら会は合唱団であり、日本語の邦人曲もやるが、むしろ欧米の宗教曲を取り上げることが多い。今までにドイツ語・イタリア語・英語・フランス語の曲を歌ったが、何と言ってもラテン語によるものが圧倒的に多い。ミサをはじめとする宗教曲(キリスト教)は、その歌詞が千年以上も前に確立していて、中世・近世の作曲家はみなこの同じテキストに対して何曲も曲をつけたのである。よってミサ曲などは同じ歌詞で何百・何千もの曲が作曲されている。ではそれらのテキストを見てみよう。

ミサ通常文(対英訳)
主要テキスト(アヴェマリア・マニフィカート・ミサ・レクイエム・悲しみの聖母・テデウム
ローマミサ典礼全文(曲ではない)
「ミサを読む」(ミサのラテン語歌詞の系統的な解説。素晴らしいページ)



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