鳥居のオペラページ   

 私がオペラを初めて観たのは大学3年のとき。ただしこれはお茶の水女子大学の音楽科の学生が学園祭である徽音祭で日本語上演したもので、演目は魔笛だった。食わず嫌いでオペラは小難しいというイメージを、モーツァルトのこの軽快な喜劇は払拭してくれた。ところでこの時パパゲーナを見事演じた友達の女の子はミラノ留学を果たした。素晴らしい。

 その次はボエーム。小学校の時の音楽の先生が児童合唱の指導をしたとの案内で、昭和女子大学人見記念講堂に聴きに言った。ニューヨークと日本との合同製作、原語上演。まあまあ楽しめた。

 ヨーロッパで初めて観たオペラが、何といきなりザルツブルグ音楽祭であった。魔笛(die Zauberfl"ote)のチケットが、2日前に奇跡的に余っていて、2400シリング(約2万5千円)の大枚をはたいて手に入れたのだった。それでも座席は割と後ろの方だったが、演奏はさすがに素晴らしく、お金がかかっているだけあって舞台も大したものだった。会場の人々は、それはそれは豪華に着飾って、男性はほとんどがタキシード、女性は最高のドレスでお洒落し、上流社交場としての雰囲気を強く印象づけられた。背広にネクタイ姿で男同士で聴きに来ている日本人などが恥ずかしく感じられるほどだったのだ。

 それからは、機会があるごとにいろいろなオペラを観に行った。本場にいるという恵まれた機会を利用してヨーロッパにいる間に観たもので、日本でやる公演がうん万円もしてしまうのは、しかたない面があるものの、残念に思う。もっと気楽に見られる環境が整っていれば、この素晴らしい総合芸術をより多くの人が身近に楽しむ事ができるだろうから。
 これまでに現地で20回以上観る機会があったが、演目を全部解説するわけにいかないので、表に示すことにしましょう。

演目のリストはここをクリックして下さい。



観劇記:チューリッヒでのシンデレラヴェローナ野外オペラ観劇記ロンドンでの椿姫

 さて、私のオペラ好きもいよいよ高じて、遂にはアマチュアのオペラ団体に参加して合唱歌いとして楽しんだこともある次第。


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