研究内容の紹介
研究内容の紹介
通常の物質を作っている原子は、原子核とその周りを回る電子からなり、原子核は陽子と中性子から成り立っています。ですが、素粒子の仲間は陽子と中性子と電子だけではありません。これらの粒子の反粒子である陽電子や反陽子、電子の仲間のミュオン、陽子と中性子の間に働く力を仲立ちする中間子など、さまざまな粒子が存在します。こうした粒子を含む原子を“エキゾチック原子”と言います。例えば原子核の周りに電子だけではなく、負の電荷を持ったミュオンも回っている“ミュオニック原子”や、水素原子の原子核(陽子)が正の電荷を持ったミュオンで置き換えられた“ミュオニウム原子”はその一例です。また、通常の水素原子が陽子と電子からなるのに対して、反陽子と反電子(陽電子)からなる反水素原子は、究極のエキゾチック原子と言えるでしょう。私たちの研究室では、こうしたエキゾチック原子を用いて自然のさまざまな姿を探索しようとしています。
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反水素を用いた CPT 対称性の破れの探索実験に向けて
ミュオニウム原子の基底状態の超微細構造の分光実験に向けて(製作中)
低速ミュオンビームの生成とその応用に向けて(製作中)
ミュオニウム原子を用いた化学反応速度の測定に向けて(製作中)