欧州写真紀行:チェコ

チェコの写真を集めてみました。

訪問時期:1996年9月初頭


百塔の街プラハ

 ヨーロッパを旅していて、これはすごい、参った、と圧倒された街が2つある。ひとつはかつての帝国の首都ローマ、そしてもうひとつが百塔の街と絶賛されるここプラハだ。数々の教会が建ち並び、それらが天に聳えんばかりの鋭い尖塔をいくつも持っている。その最たるものはプラハ城の聖ビート教会であろうか。内部もまたとても素晴らしい。それから、ヴルタヴァ川にかかる有名なカヘル橋。数々の聖人像がならぶなか、日本に馴染み深い聖フランシスコ=ザヴィエル像もあった。

 それから、音楽ファンにとってたまらないのはなんとこの街には3つもオペラハウスがあること。国立オペラ劇場、国民劇場、スタヴォフスケー劇場の3つで、中でも3番目はモーツアルトの歌劇ドン・ジョヴァンニの初演劇場として有名。

 チェコの美しさは工芸品にも言える。特に、ヴェネツィアングラスと対比されるボヘミアングラスは特に名高い。

 そんな美しい都も、10年前までは共産圏に入っていた。近年の観光ブームで上昇気味だとは言うが、それでも西側から訪れる私たちにとって、物価はかなり安い。また、郊外の住宅地の風景には旧ソ連時代の名残が感じられる(ヴィリニュスサラトフのページを参照)。それから、チェコとウィーンの国境地帯にはなにもない平原が広がっていた。かつては旧共産圏東欧諸国と西側諸国との国境沿いの緩衝地帯をなしていたのであろうか。

 ところで、チェコのビールはあまりにも有名で、ピルスナー=ウルクエル Pilsner Uequell はプルゼニュ Plze~n が発祥。また、ブドヴァイザー Budweizer はボヘミアのチェスケー=ブディヨヴィツェ ~Cesk'e Bud~ejovice が発祥でドイツのバイエルン地方に伝わったもの。あ、間違ってもアメリカの薄くて水みたいなやつ(バドワイザー)と一緒にしないで下さいよ。


プラハ郊外(首都)
旧市街広場 ヤン・フスの像
カヘル橋とプラハ城
カヘル橋の聖像
聖ビート大聖堂
聖ビート大聖堂内部(
プラハ城の衛兵交代
地下鉄「旧市街」駅
住宅地の風景
ターボル T'abor
街中の石畳
教会
ヘプ Cheb(ドイツと国境町)
町の眺め
工芸細工
チェコ・オーストリア国境地帯
なにもない平原(緩衝地帯?)
参考:ハンガリー・オーストリア国境地帯
なにもない平原(緩衝地帯?)

ヨーロッパの他の街の写真はこちら。


書籍紹介: 「地球の歩き方」チェコ・ポーランド・スロバキア編、ダイアモンド社



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