ブルガリア Bulgaria, Вългария の写真を集めてみました。
訪問時期:1998年6月上旬
バルカン山脈とスレドナ・ゴラ山脈に挟まれたここバラの谷は世界有数のバラの香料の産地で、嘗ては世界需要の7割を占めていた。バラといっても普通のものとは種類が違う。花は薄いピンク色で、しっとりとして軟らかい花弁が特徴だ。においをかいでみると、まさに女性用香水そのままの香りがした。加工された香料は多くがフランスに輸出されてブランドものの香水になるのだという。バラの谷の村では毎年5月から6月にかけてバラ祭りが開かれ、なかでもカザンルックの祭りは有名。ソフィアにいるブルガリア人などは聞いたこともないと言っていたが、こういう素朴な祭りが好きな日本人は取材陣も含めて数十人がやってきていた。ほかに韓国人、台湾人も、西洋人観光客に混ざっていた。民族衣装に身を包んだ少女が芳しいバラの花を摘んでいく様も素敵だが、輪になって踊りながら歌われたバラ摘みの歌が素晴らしかった。おばさん達の歌声は、なんといってもあの独特の発声方法を誇る「ブルガリアン・ボイス」そのものだったのである。
料理は素材が新鮮で、ただし種類はそんなに多くなく、トマト・きゅうり・細かく刻んだチーズのおいしいショプスカサラダとか、ブルガリアヨーグルトを薄めてセロリ系の野菜を入れた冷たいタラトールスープなどが美味しかったです。サンダンスキの街の隣のメルニック村の赤ワインも世界的に有名とかで、美味。
書籍紹介: 「地球の歩き方」ブルガリア・ルーマニア編、ダイアモンド社
(ただし、結構間違いが多いので、実際に旅行するときはご注意。)
関連文書: ブルガリア紀行:カザンルックのバラ祭り
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