マックの多言語環境

 マック (Macintosh computer) では簡単に多言語環境を構築できる。以前は Language Kit を購入したり、あるいは特定の言語用のシステムリソースを ftp で探してきて自分のマックのシステムフォルダーに苦労しながら多言語を共存させつつ導入していく必要があったが、Mac OS 8.5 からはなんと、ほとんどの Language Kit がタダで OS の CD に付属してきたので、言語好きの私としてはとても嬉しい。ついでに東欧系言語のシステムリソースも System 7.0.1 or 7.1 のものを見つけてきて、いま私のマック(PowerBook 550c)は日・英・西欧各国・ロシア・チェコ・アラビア・ヘブライ・インド系3言語・韓国語 (Korean Language Kit は以前に購入していた)の入力・表示と中国語(簡体字&繁体字)の表示ができる。もちろん多言語環境に必要なアップル社の技術 WorldScript に完全対応した Nisus Writer ver. 5.0.4 もインストール済みである。

 こんな素晴らしい芸当は他のパソコンではできまい。多言語対応のワープロならあるだろうが、マックはシステム自体が多言語対応なのだから、ブラウザーやお絵かきソフトまで、市販のソフトがその日から多言語対応になり(必ずしもそうでないソフトもあるが)、満喫できる幅が広い。Windows ではドイツ語のウムラウトですらどうやって入力するかわからないし、普段使っている Win な人の誰に聞いても知っている人が居ない。
 思うに、Windows はソフト毎に独立した「窓」の寄せ集めであるのに対し、Macintosh はシステムとしての統一性に優れている。最近は、機械的な単純作業なら Windows でもいいのかもしれないと妥協する寛大さを見せている私だが、人をわくわくさせ、創造力をかき立て、暖かさを感じることができるのは、そしてまた、マニアックな、というより、こだわりを持った人々を満足させることができるのは、マックをおいて他にないと確信している。


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