インターネットアドレスの商品価値

99/5/24 の www.asahi.com(もしくは朝日新聞)によると、ホームページなどの住所にあたる「アドレス」の取得に、6000万円という高額がついたとの記事が載っていました。

たとえば、朝日新聞は www.asahi.com というアドレスなのですが、電話をひくときに回線と番号の権利を7万円で買うのと同様、この asahi の名前もいくらかのお金を出して取得するものなのですが、今回は www.computer.com という、世界中でコンピュータを使っている人がひょっとしてこんな名前のアドレスあるかな、といって入力しそうな "computer" という名前なので、既に権利を保有していた個人に対しての購入合戦が繰り広げられていた、ということのようです。

まだインターネットがそれほど盛んでなかった5年前にこのアドレスの権利を買っていた男性は、ある意味で先見の明があったということでしょう。

以下に記事を引用します。

ドメイン名「コンピュータ」の値段は6000万円 米紙

 米紙サンノゼ・マーキュリー・ニューズは22日、インターネットのホームページに付けるドメイン名「www.computer.com」が、50万ドル(約6000万円)という記録的価格で譲渡されたと報じた。
 このドメイン名を持っていたのは、コンピューター産業のメッカであるシリコンバレーでプログラマーとしてかつて働いていたケビン・シンクレアさん(42)。1994年に「かっこいい」との理由で取得したという。
 最近のインターネットの爆発的ブームで、このドメイン名の商業上の潜在的魅力に目を付けた国内の大手コンピューター関連業者数社から購入の申し出があったが、シンクレアさんは拒否してきたしかし、ボストンの業者から50万ドルに加えて役員ポスト提供の申し出があり、これを受け入れた。(時事)(99/5/24/13:39)

また、最近ではまた別のアドレスが億単位の値段で売れただとか、太平洋の小さな島国ツバルでは、これといった収入源もない中、.tv というドメイン名を活かして、これを世界のテレビ局相手に使用権を売ることで、自国数年分の国家予算に相当する外貨を獲得しようと交渉中だとの話も聞きました。まさにネット時代の新しい商売ですね。



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