クレジットカードの有効期限カードには「月/年」の順で数字が書いてあります。来年2000年以降の期限もこれまで同様、下二桁で書くそうですから、どっちが年でどっちが月なのか、ちょっと見ただけでは混乱しそうですね。
そもそも、年月日の表示方法は、例えば今日の日付の場合、日本では 99/1/20、アメリカでは 1/20/99、ヨーロッパでは 20/1/99 なので、紛らわしいことこのうえありません。21世紀になったら、03/01/02 なんて、何年何月何日なのか、全くわからなくなってしまいますね。表示方法の国際規格が必要になるかも。
ところで、記号って、日本と欧米とでは結構ちがっていることがあって、たとえばドイツなどでは、2÷3 と書いたら「大体2から3」の意味だし、日本で「2〜3」と書く、「2乃至3」は「2-3」と書きます。もちろん「2わる3」のことは「2/3」です。それから、小数点は , で、桁区切りは . なので、DM 1.500,00 と書いてあれば、1500ドイツマルクの意味になります。フランスでは、時刻を表すのに「午後3時30分」は 3:30 pm でもpm 3:30 でもなくて、15H30 または 15h30 とかきます。h は heure (hour) のこと。
ついでにいうなら、ポンド(pound)を表す記号「£」もどうして「L」に横線なのでしょうか。しかも筆記体。
むむ、なぜなのだろうか。ちなみに、イタリアでは「£」の記号を自国の通貨単位「リラ」に使っていることが多いようです。流用ですね。
私の次なる疑問は、なぜ「and」の記号は「&」などという奇妙な形をしているのか、ということです。引き続き情報をお待ちしています。
ラテン語(フランス語でも綴りは継承されている)で「and」を意味する「et」という言葉が由来です。書体によってはちょうど Et と読める形になっていますよ。ちょっとデフォルメすれば「&」になると思うけどなあ。左半分の曲線的な部分が E に相当するわけね。日本人の書く書き順に惑わされなければわかるはず。ついでにいうと、et と小文字で書いて、これを走り書きしていくうちに数学の「+」の記号が生まれたのだそうです。要は e は残らず、t の部分が強調された形ですね。
# 数学の秋山仁先生はNHKテレビで小学生からの電話での質問に「+」記号の成り立ちを聞かれて、答えられないでいました。