貧弱と書いたように大したものではありません。幾つかのコンピュータを触ってきた。
最初に触ったコンピュータらしいもの。それだけ。
CPU Z80A. メインRAM 64KB. カセットレコーダ内蔵。 MSX にしては高い。定価8万円くらい。でもこれは祖父の家にあった(!)ものを貰ったのでタダ。こいつで BASIC を勉強したことになる。
キーボード一体型で、テレビに出力する。雑誌などで、PC-8801 や X1、FM77 なんていうのを見て、そっちの方がカッコイイと思っていた。
CPU Z80A, clock 4MHz だが、裏ワザ(?)と称して 6MHz に出来たみたい(友人から教えて貰ってやってみたが、早くなった実感はなかった)。メインRAM 64KB. 2DD フロッピードライブ内蔵。MS-DOS 下位互換の MSX-DOS なるものに初めて触れる。
GCalc (だったかな?)とかいう表計算ソフトを買ってきて動かしていた。また日本語ワープロが「内蔵」されていた。FDD が読めなくなっているが、他は問題無く今でも動く。MSX2+.
PC-9801 も出ていたし、X1 や Macintosh もあったが値段は MSX の圧勝だったので。
CPU 80386、後に頭を取っ替えて 80486, 60 MHz 相当になった。 clock 20MHz. メインRAM 1.6MB(増設を繰り返して 13.6 MB). 3.5 inch 2HD フロッピードライブ二台内蔵。
N88-BASIC が OS であり、全てであったが(日本語を入力する時は「辞書」の入ったディスクを空いている FDD に入れて読み出しながら変換していた)、後に MS-DOS 3.3B を入手、エレコムから出ていた内蔵 HDD を買ってインストールした。さらに出たばかりの一太郎 5 を入れようとしたが、1.6 MB ではメモリが足りず 4MB に増設。重たい(そして数式の入力が不便な)ワープロに嫌気がさしてきたころに 「TeX」 に出会う。一太郎さようなら。でも ATOK は使い続ける。
このコンピュータは色々と増設され(最初はなかった HDD や、CPU 、メモリ、
グラフィックカードなど)、勿論今でも動くが、CD-ROM Drive だけは増設する機を逸してしまった。Free BSD でも入れようと考えているがフロッピーからのインストールが面倒そうなのでそのまま。
Quick C で C に挑戦したり(挑戦しただけ)、MS-DOS 6.2 や MS-Windows 3.1 (95 が出た後は見掛けを 95 にするソフトをインストールし使っていたがそのうちむなしくなってやめた。Dos も Win もNEC が売っていた奴)を触ったのもこのコンピュータでの話。
最初に触った UNIX. 理学部の計算機室にあった。「このー木なんの木」の「木」がログイン時に出てきた。電子メイルを出す課題があった記憶がある。
憧れの Macintosh に初めて触った。DOS なんかとは違うので戸惑うこと多し。 3 回生の学生実験の部屋にあった。よくフリーズし、ちょっと幻滅。
次に触った UNIX. 上記共々一ユーザとして使用していた。CDE なるデスクトップ環境の入った端末が一台あった。
結構固まった記憶もあるが、
「プロセスを kill する」??? ウーム。
とかやっているうちに勝手に一ユーザとして扱かえる程度に Unix を覚えたようだ。
CPU Pentium 133MHz. メイン RAM 32MB. 初めて手に入れたラップトップ。以前は誰が膝の上で作業できるのだろう?というよう な大きなものしか見たことがなかったのだが、もうこの頃にはノートパソコンと読んでもいい程小さくなったコンピュータが出回っている。 MS-Windows 95 が入っていた。見掛けはすっかりキレイになっていたが、DOS プロンプ トから win とやるところが MS-Windows 3.1 の不安定さに辟易としていたことを嫌で も想起させられた。TeX を使うため、そして UNIX ライクな環境(在籍していた大学にはワークステーション(Sun OS)があった)が下宿にも欲しかった、といった理由で購入と同時に Linux を入れた。Slackware を使っていた。バックライトが切れたのか画面が暗くなって次のノートと交代。
4 回生(+ アルファ)の時に所属していた研究室には共用の計算機をとして Linux が数台と Windows NT が一台くらい。それに SunOS の端末も。NT は DOS で動くコードの実行に使ったくらい。それで何の不自由もなかった。 院生の方々は作図なんかにも使っておられたようだ。
CPU Pentium II 233MHz. メイン RAM 64 MB(増設して 128 MB).
これもMS-Windows 98 が入っていたが、Linux (Debian GNU/Linux)をインストール。
「WinModem」なるものの存在を知った。
或る雪の日、滑って怪我をして引退。
ここに来た時は,京都の研究室と違って,Windows が一杯(NT 一台に 98 がうじゃ
うじゃ)で Linux (や Unix 系のOS) が殆どない(Power Mac が一台)のに衝撃を受
ける。Word や Excel で作業しているのに驚く。使いなれたソフトは無く、売り
物の派手そうなソフト群に不自由さを感じた。OS/2 Warp のパッケージは保管さ
れているので、過去に使っていた人がいるのだろう。
数年後、Mac OS X が入った。Unix の様に使えるので気に入っている。が,メンテナン
スがなされず(?),今は動いていない….
CPU Pentium III 800MHz. メイン RAM 256MB. 下宿でメインマシンとなっていたデスクトップ。GNU/Linux しか入っていない。さようなら MS-Windows.
CPU Pentium III 500MHz. メイン RAM 128 MB に増設。 「さようなら MS-Windows」も束の間、MS-Windows ME の入ったノートを買ってしまった。B5 サイズの割にキーボードが大きく、また移動に便利そうだったので。。。。とは言っても勿論 GNU/Linux がデフォルトで立ち上がり、MS-Windows は「残念ながら」殆んど起動していない。因みに CD-ROM ドライブが付いてこないので GNU/Linuxはネットワークインストールをする羽目に。上記デスクトップにインストール用 CD-ROM を入れて ftp daemon を動かしてダウンロードする格好でインストールした。 因みに LCD が突然真っ白になるという不具合が発生、修理に出す羽目になった。web を探索してみるとあちこちでこのような不具合があったらしい。あとは外部ディスプレ イへの出力がちらつく除けば、そんなにクセもなさそう。 追記:まだあるがLAN が内蔵されていないなど、大分苦しい。 またバックライトが切れていて外部ディスプレイを使わないいけない。
CPU Pentium4 3.0GHz.メイン RAM 1GB. 理研の研究室で使ってたもの.Debian しか入っていない.実験グループのデータも 置いてサーバとしても運用しているけれど,使う人は少ないような. 今も置いてあって,電磁場の解析,軌道計算に使われている(みたい). ファイアウォール越しに,たまに使っている.
CPU AMD Athlon64 2.4 GHz. メイン RAM 1GB.
Windows がまともに動く環境が必要なので購入.普通のはイヤなので,水冷式.
ついでに Athlon 64 にしてみる.Windows メインでも coLinux は載っけている.
載っている Windows XP は 32bit version なので Athlon 64 の意味はどれくらいある
のかちょっと不明な気もする.
VMwarePlayer で 64 bit Linux を動かそうとしたら,この CPU は対応していないと怒
られた.家人も使うのであんまし変なことはできない…
延命策として メイン RAM 2 GB に増強,Video カードも無くなりかけていた AGP 接続
の NVidia 6600GT を入手.まだまだ使える.
実際は VMWare Player で Debian lenny を使っていたりする。
CPU Pentium M 1.4GHz. メイン RAM 1GB. i1124 は流石に使い辛くなってきたので,2005 年に新しいのを買った. Debian GNU/Linux が入っている.CERN に行く時は勿論,最近は物理学会もプロジェ クタを使えるので laptop を持って行くことが多くなっている. プレゼンは Tex + prosper or LaTeX beamer で作成. 普通に Fn + F5 とすると悲しいことになったので,一々ターミナル上から i855crt を 呼出している. 追記: HDD の容量が足りなくなってきたので,最近 SSD (64GB) に換装してみた.これ を期に Windows XP は消え去った.リカバリー CD を IBM (Lenovo?) に頼め ばいいみたいだが,面倒なのでそのまま. そもそも Windows は事務的な(Word さんや Excel さん)書類を OOo で処理できない時 や tex で誤魔化せない時に使う程度で HDD の肥やしになっていたし,ネットワークがある環境なら Remote desktop で回避もできるし….
CPU AMD Athlon 64 X2 5200+,2.6 GHz.メイン RAM 2GB. 戻ってきた(?)研究室でメインで使っているもの. Debian-amd64 を入れてある.Adobe reader や Flash (これはあまり使うこともない) は chroot して i386 のを呼んでいる. ROOT v5.16 (Compiled for linuxx8664gcc with thread support)でちょっと見てみたら,1413.75ROOTMARKS だった.
構成色々 CERN で使っている PC は殆んど CERN linux が入っている. Labview が動いていたり,GEANT でシミュレーションしたり,ROOT なり paw なりで解析したり.