「第一回ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を山崎研の高峰愛子(D3)が受賞

「第1回ロレアルーユネスコ女性科学者日本奨励賞」を東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系博士課程3年生で、山崎研究室所属の高峰愛子が受賞しました。

同賞は、パリに本社を置くロレアルグループと国連専門機関のユネスコが200511月に設立したもので、物質科学および生命科学の分野において、 優れた研究成果と将来性のある日本の若手女性研究者を助成し、国内の教育・研究機関において研究を継続できるよう支援することを目的としています。 受賞者には賞状、奨学金100万円ならびに記念品が贈られました。

 


授賞式の様子(2006713)


高峰らは、高エネルギーで生成される不安定原子核を減速・冷却して低エネルギービームに変換し、これを効率よく捕集する装置の開発を進めています。 これは、高エネルギー重イオンの核破砕反応により得られる高エネルギー不安定核ビームを ヘリウムガスセル中で熱化させ、高周波イオンガイド法により不安定核イオンを引き出すものです。 理化学研究所のリングサイクロトロンから得られる重イオンビームで研究を続けており、新しい加速器施設RIビームファクトリーにおいても、あらゆる元素の低エネルギー不安定核ビームを提供すると期待されています。

 

2005年秋には、上記の手法で引き出したベリリウム不安定核の低エネルギービームを超高真空領域にあるイオントラップ中に閉じ込め、そのレーザー冷却と精密分光にも成功しました。これにより、 ベリリウム不安定核の中性子分布・陽子分布を決定することができるようになりました。

 


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